- キレイごとではなく、ペットを連れての避難はどうしてもはばかられる。
- 避難先でペットはどのように扱われるのか
- ペットを避難所に連れていく事により、他の方の迷惑とならないのか。
- まとめとして。災害が差し迫っている時は「躊躇せずに避難」を
キレイごとではなく、ペットを連れての避難はどうしてもはばかられる。
どうも猩々猫(@showjyoneco)です。
九州北部では先日(8月28日)から大雨が降り続いています。necottoのある小郡市でも農業被害などが出ていますし、佐賀県では武雄市を初めてとして甚大な被害が報道されています。
幸い僕個人やnecottoには被害はありませんが、妻である白梅華が勤めるイオン小郡SCは28日の14時まで臨時休業になりましたし、まだこれからも大雨の危険性が言われています。
以前の記事でも書きましたが、このイオン小郡SC、二年連続で水没の被害に遭っていてこの8日に営業が再開されたばかりですし、今後も気が抜けません。
このような災害は、もやは他人ごとでは済まされません。
「ここはそんなことは起こらない」なんてことは最早通用しないのです。
今回の大雨で大きな被害を被った方もインタビューに「60年近く暮らしてきたが、こんなことは初めてだ」と答えていました。
雨はより激しく局地的になり、台風も巨大化します。
もう過去のデータや経験則はアテにならないと考えた方が良いでしょう。
では、そんな災害が予想される時、どういう行動を取れば良いのか。
これは昔から変わりません。
「普段から備え、災害が迫れば早めに避難すること」
です。
しかし僕らのようにペットを飼っている人間がいざ避難となった時、迅速にその決断を下せるか。少なくとも僕には自信がありません。
やはりペットを飼っていない人に比べれば、その判断は遅くなるのは間違いないでしょう。避難にかかる労力も増えますし、なにより避難した後が不安だからです。
ペットを飼っている人間が避難に対して持っている不安をまとめると、大きく2つに分かれるのではないでしょうか。
- 避難先でペットはどのように扱われるのか。
- ペットを避難所に連れていく事により、他の方の迷惑とならないのか。
では、現状で行政の対応はどうなっているのか見てみましょう。
避難先でペットはどのように扱われるのか
2011年に起こった東日本大震災から「ペットを飼っている人の避難」が課題として大きく取り上げられるようになりました。
ペットを飼う人がペットと共に避難する事が出来ず、やむなく犬や猫を野外に放つという事例が多発したのです。その後、保護団体などが懸命の努力をしましたが、無事に元の飼い主さんの元に戻れたペットの数は約1割だったそうです。
そうでない場合でも餌やりのために家に通ったり、避難所に入らずペットと共に車中泊を続け、エコノミー症候群で飼い主が命を落とすという事例まで発生しました。
そこで環境省は「人とペットの災害対策ガイドライン」をまとめます。
各自治体は、このガイドラインを元に対策を講じることになります。
かなりボリュームのあるガイドラインですが、あなたがもしペットを飼っているのであれば、一度目を通してみることをお勧めします。特に僕が知っておいて欲しいと思う事柄を以下にまとめます。
「同伴避難」と「同行避難」
たった1文字しか違いませんが、この二つの避難の意味合いは大きく異なります。
同伴避難
ペットを避難先でもそばに置いて、共に避難生活を送ること、それが同伴避難です。
西日本豪雨の際に岡山県総社市の避難所で実施されたことで話題となりました。
しかし、残念ながらこの避難方法を取る自治体は少数派です。いえ、「ほとんど無い」と言ってよいでしょう。
同行避難
「ペット受け入れ可」となっている避難所でも、そのほとんどは飼い主の避難場所と、ペットの受け入れ場所を分けます。それが同行避難です。
ペットの受け入れ場所は飼い主と別の場所に設けられ、場合によっては野外のこともあります(大型犬の場合など)。
まずはペットの飼い主は、自分の自治体が避難所をどのように運営しているのか、それを確認しておくことが大切です。
ペットを避難所に連れていく事により、他の方の迷惑とならないのか。
残念ながら、ペットを飼っていない人から見ると、ペットを連れた人と一緒に避難するは苦痛だと感じる場合が多いのが現実です。
熊本地震の後、内閣府は「28年度避難所における被災者支援に関する事例報告書」をまとめます。この中で「避難所の中にペットを入れて欲しくない」と回答した人は35.5%。理由は「臭いが気になる」「鳴き声や音が気になる」「アレルギーが心配」という順でした。
しかし、だからと言ってペットを飼う人を避難所で受け入れないわけにはいきません。そこで多くの自治体は「同行避難」という避難所運営を取っているのです。
ちなみに、necottoのある福岡県小郡市では「全ての避難所でペット受け入れ可」となっています。
しかしその手法は「同行避難」であり、飼い主とペットは分けられます。しかし一地方都市である小郡市が「全避難所でのペット受け入れ可」としているのは同市環境課の努力のたまものであると、僕個人は評価しています。
環境省のガイドラインを元に、小郡市が「小郡市ペット防災手帳」を作成しています。
あなたの住む自治体でも、きっとなんらかの対策がとられているはずですので、ぜひ検索してみてください。
まとめとして。災害が差し迫っている時は「躊躇せずに避難」を
ペットの飼い主が避難を躊躇するのは、1にも2にも「不安だから」です。そしてその不安の原因は情報不足です。
であればぜひあなたも地元の自治体の避難体制を調べておいてください。
そして「自分とペットが、どう行動すれば最も命を守ることができるのか」それを把握しておいてください。
ハザードマップで自分の住む地域にどのような危険性があるのか。
洪水や土砂崩れの危険性が高いのであれば、大雨の警報や避難指示が出たら即時に、躊躇せずに避難してください。
その際ペットをどうすれば良いのか、ペットはどう扱われるのか、事前にしっかりと情報を集めておいてください。
同行避難であろうとも、一旦避難しておいて、浸水や倒壊などの危険がないことが確認されてから「自宅避難」を選択する事ができます。
また、まだ「ペットとの避難」の体制がしっかりできていない自治体でも、獣医師会や保護団体が一時預かりをしている場合もあります。そういった事を利用できないのか、しっかり調べておいてください。
防災は、結局自己責任かもしれません。
しかし、「自身とペットの命を守れる手段があったのにその方法を取らなかった(取れなかった)」それはペットに対しても申し訳ないことだと思います。
覚えてろ、地べたを這い、泥水をすすってでも、俺は生きる!
・・・漆さん、何見たの?(;´・ω・)
ポプテピ・・・
はいはーい、そこまでー!!(+_+)
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