保護猫に出会ったら 第2回
先日より僕らの備忘録として始めさせていただいた「保護猫に出会ったら」。
今回はその2回目です。
今回一連の記事、ほとんどの部分を妻が書いています。
彼女は「愛玩動物飼養管理士2級」の資格を保持しています。というより、necottoの立ち上げに向けて取得してくれました。
ちなみに僕もペットオーナー検定(猫)に合格していますが、彼女の頑張りには遠く及びません。
彼女の紹介する保護猫と出会ったときの対処法、皆様の参考に少しでもなれば幸いです。
☆☆保温☆☆
暖かい季節でも保温が必要です。
弱っている事が多いので保温してあげた方が早く元気になってくれます。
猫の体温は平均38℃くらいです。体感温度の違いもありますし
子猫は体温調節がまだうまく出来ません。
まずは保温と覚えておきましょう。
道端で出会って帰るまでに時間がかかる時は懐にいれるなど応急処置を。
手の冷たさでも子猫の体温が下がることがあるので
息を吹きかけるなどして手を温めて触ります。
春、夏ならダンボール箱やかごなどに古いタオルを
寒い時期は部屋全体を温めてフリースや毛布を敷き
ホッカイロやお湯を入れたペットボトルを布でくるんで入れます。
(私は湯たんぽを使っています)
この時注意が必要なのは全部ではなく一部を温めること。
つまり暑かったら逃げる場所を残しておく事です。
ペット用電気カーペットなどもあります。
設定温度は35度くらいが良いでしょう。
とくに目が開く前までの子猫はしっかり保温してあげて下さい。
☆☆隔離☆☆
次に先住猫がいる場合は保護猫の隔離が必要です。
先住猫が保護猫に危害を加える可能性や
保護猫が病気や寄生虫を持っていた場合うつる危険があるからです。
お部屋に余裕があるなら先住猫が入ってこない部屋にいれましょう。
我が家のように余裕がない場合はケージを用意します。
唾液や便、嘔吐物、飛沫物などで感染する病気もあるので
使い捨て手袋をして世話をするか、世話したら必ず手を洗い消毒しましょう。
アルコール消毒が効かないウイルスもあります。次亜塩素酸ナトリウム系の
消毒液を使いましょう。私は百円ショップで買った消毒スプレーを使っています。
できれば服も着替えた方が安心です。
服は一般的に洗濯をすれば媒介の心配はないと言われています。
自分で動けるような月齢の子は食事やトイレ、おもちゃもケージに入れます。
期間は二ヶ月です。理由は感染症のうち猫エイズ(猫免疫不全ウイルス)は
感染して抗体ができるまでに1~2ヶ月かかります。
また猫白血病(猫白血病ウイルス)も抗体ができるまでに1ヶ月かかります。
なのですぐに検査しても感染しているのに
陰性の結果がでてしまう可能性があるからです。
余裕を持って二ヶ月待ち、ウイルス検査の陰性結果を確かめて
先住猫と一緒にしましょう。
病気やワクチンについては病院の項で詳しく書きますが、
猫白血病や猫エイズは母親から遺伝したウイルスが体に残っていて「陽性」の
結果が出る事があります。しかしこれは生後6ヶ月頃、
自力でウイルスを排除できるようになる頃「陰性」に転じる事が
あります(「陰転」といいます)のでもし結果が陽性でも
落ち着いて医師のいう事をよく聞いて指示に従って下さい。
つづく
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