まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

なぜメディアは控え目にしか異常気象を伝えないのか

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爽やかな5月はどこへ

令和元年5月24日11時06分、気象庁は「高温に関する全般気象情報」を発表しました。要は「暑くなるから注意して!」というものです。

まだ5月だというのに、国内数か所で最高気温が35度以上の猛暑日が予想されています(R01.05.25)。僕の住む福岡県筑後地方も33度予報です。

 

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出典)ウェザーニューズ

 

どう考えてもおかしいのに、どのメディアも「季節外れ」「例年に無い」などの比較的穏やかな表現で報道しています。今回の高温の原因も「偏西風の蛇行」として説明していましたが、それがことさら異常なことであるとは報じていませんでした。

 

なぜでしょう? 下手に不安を煽っても要らぬ混乱を招くからでしょうか? 

確かに、時間の限られたテレビの天気予報のコーナーで「これは異常気象です」と断言するわけにはいかないのでしょう。

 

異常気象なんか無い

それに実は異常気象は存在しないのです。あ、誤解しないでください。どこかの大統領のように「地球温暖化はフェイク」とか言っているのではありません。「異常気象」という言葉は適切ではない、そう言いたいのです。

異常気象というのは結局「傾向の変化」です。温暖化が進む以上、間違いなく進むのは「非常に気温の高い日が増える」「非常に強い雨が増える」「台風はより強く、大きくなる」というようなことです。その変化に、自分が住む地域が当てはまった時に、人はそれを「異常気象」と呼ぶのです。

 

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出典)気象庁「気候変動監視レポート2014」 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

 

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出典)気象庁「気候変動監視レポート2017」 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

「異常気象」という言葉そのものがメディア用語

そもそも、異常気象という言葉そのものがメディア用語と言っていいものです。研究者はほとんど使いません。

もともと気象というのは「ある一定の確率で極端な事象が起こるもの」なのです。そして温暖化によって、その確率が上がってきている。それが現在の状況です。

 

それがいよいよ、自分の身近に迫ってきた。その確率に自分が当たることが現実味を帯びてきた。特にこの「高温」については該当する人が極端に多いので、より身近なこととして実感できるでしょう。

そして極端な大雨。実は僕もすでにその実害にあっています。去年の九州北部豪雨、妻が勤めていたショッピングモールが水没し、長期の休業を余儀なくされました。命や財産などを失われた方も多いので僕らの被害などは微々たるものと言えるのですが、ついに「自分が温暖化の当事者となった」と感じられる出来事でした。

breaking-news.jp

 

もはや当たり前のこととして対策を

温暖化を止める努力は当然必要です。僕ら一般の市民も、その取り組みを人任せには出来ないところまで来ています。そちらについてはまた別にお話させていただければと思っていますが、まずは今後、確実に増えてくる、避けようのない事態には備えておかないといけないと思います。

極端な高温については熱中症対策が第一。本当にこれで命を落とす危険すらあります。子供たちの運動会の開催時期も見直す時期に入ったのではないでしょうか。僕は個人的に「11月でいいんじゃね?」と思ってますが、教育現場に居るわけではないので軽々しくは提案できませんね。

そして大雨や台風、僕も去年の被害を受けて改めて市のハザードマップを確認しました。やはり地元のハザードマップ、避難所などを確認し、家族ともしもの時どうするか話し合っておくのが大事でしょう。あとお金の話になりますが、保険の見直しも必要かと思います。あなたの入っている保険は、天災をどこまで補償してくれますか? 把握していないのであれば一度補償内容を確認しましょう。

 

今後、間違いなく「極端な事象」である天候変化は増えていきます。そして自分が当事者になる確率は上がっていきます。テレビのニュースを見ながら「大変だね~」と言っていたのが明日は我が身となります。

その時、備えがあるのと無いのでは全く違います。自然の力は強大で人間が抗うことは出来ませんが、それを避けるため、少しでも被害を抑えるための努力は、これからの時代を生きる僕らには必須なのではないでしょうか。

 


激変する気候 (別冊日経サイエンス197)

 

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