まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

猫の肛門嚢炎:ウチのチャタローが発症しました。

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大人しくキャリーに入っているチャタロー

どうも猩々猫(@showjyoneco)です(=^・・^=)

妻の白梅華です(⌒∇⌒)

チャタローですにゃ

今回は「猫の肛門嚢炎」についてです。

大変だったにゃ・・・(´;ω;`)

そう、先日チャタローが発症しました。さらには治療が間に合わず破裂させてしまいました。ごめんよぉ(´;ω;`)ウッ…

でも今はすっかり治りました。チャタロー偉かった!頑張った!(^▽^)

今回はちょっとショッキングな写真が多いので閲覧ご注意お願いしますm(__)m

 

 

猫の肛門嚢炎とは

まず、肛門嚢とはなんなのか?

猫や犬の肛門の左右には、「肛門腺」という臭腺があります。

ここから分泌される液体は大変匂いが強く、マーキングに利用されると考えられています。

 

猫のウンチが大変匂いが強いことは猫の飼主さんならご存じかと思いますが、この独特の匂いの原因がこの肛門腺の分泌物です。

 

通常はウンチをする時に排出されるのですが、何らかの原因でこの肛門腺が詰まり、この分泌物が「肛門嚢」に溜まり続けて問題を起こすことがあります。それが肛門嚢炎です。

 

一般的に犬が発症することが多く、猫が発症するのは稀です。

発症してしまうと気づきにくく、気づいた時には重症化している場合が多いとされています。まさに今回の我が家のチャタローがそうでした。

では詳しく見ていきましょう。

肛門嚢炎の原因

肛門嚢炎の原因はさまざまありますが、まず覚えておいて欲しいのが「室内飼養となってストレスが少なくなった」ことが根本原因として挙げられるということです。

前述の通り、肛門腺はマーキングに利用されます。マーキングとは他の猫に対する自己主張に他なりません。

しかし、室内飼養が一般化したことにより、あまり自己主張する必要がなくなりました。縄張りを主張する必要性が下がったのです。

結果、肛門腺の分泌が少なくなり、詰まりやすくなるのです。

 

他にも加齢や運動不足により下半身の筋力が落ち、自力で肛門腺からの分泌を促す力が衰えてしまったことなども考えられます。

実際チャタローも12歳になって初めての発症でした。

 

肛門嚢炎の症状

まず、肛門嚢炎が起こっている場合、まず猫はお尻を気にするようになります。

やたらとお尻を舐めたり、噛んでいるような動作を見つけたら注意してあげましょう。

他にも特徴として

  • ウンチが出にくそうにしている
  • 痛みから鳴くことが増える
  • お尻を床にこすり付けるような動作をする
  • 突然走り出す

などが挙げられますが、いずれの症状も「別の原因」によることも多いので素人目立てで決めつけないように気を付けましょう。上に挙げたような症状が複数確認できた時に動物病院に連れていく判断の目安とし、医師の診断を受けるようにしてください。

 

また重症化してくると「肛門周辺に腫れや赤み」が現れます。ここまでなった時は迷わず病院へ連れて行ってください。

今回のチャタローがまさにこの状況。もっと早く気づいてあげられなかったことは本当に申し訳なかったです。その時のお尻の様子がこちら。

 

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肛門の右下の肛門嚢が膨れ上がっている状態

肛門嚢は肛門を中心に4時と8時の方向、1~2㎝の位置にあり肛門腺へと繋がっています。

 

そして更に重症化すると、肛門嚢が破裂してしまいます。

実はチャタローも病院に到着した時には破裂していました。

 

肛門嚢炎の治療

軽度の場合はまず「肛門絞り」を行います。

肛門絞りは自力で排出できなくなった肛門腺の分泌物を人が手助けして絞り出してあげる治療法です。

これは難しいのでまずは動物病院の医師やトリミングサロンのスタッフに施術してもらい、しっかりと方法を習うことをお勧めします。

 

また炎症が確認できた場合は「投薬」となります。注射やカテーテルによって抗生物質等を投与し、患部の殺菌を行います。

さらに重症の場合は外科治療となります。切開して溜まった分泌物・膿を排出し、肛門腺や肛門嚢そのものを切除します。

 

また飼い主も猫ちゃんに運動をさせ、筋力の維持や肥満ならないように心がけることが大切です。

 

症例:チャタローの場合

前述の通り、チャタローを病院につれて行った時にはすでに腫れあがった肛門嚢は破裂してしまっていました。

こうなると施される治療はまず「傷口の洗浄」と「抗生物質の投与」となります。

チャタローの場合は傷の縫合などは行わず、化膿を抑え、自然と傷が塞がるのを待つこととなりました。

この際注意すべきことは「猫ちゃんが傷口を舐めすぎないこと」です。

猫が傷口を舐めるのは当たり前のことですが、やりすぎると余計に傷口を深くしてしまうことがあります。

その場合はエリザベスカラーを装着し、舐めるのを抑制します。

しかしエリザベスカラーの装着は猫にとって大きなストレスとなりますので、積極的に施術する動物病院は減少傾向にあります。

今回チャタローを診てもらった病院もその考えであり、まずはカラー無しで様子をみることになりました。

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これがエリザベスカラー( cheetahさんによる写真ACからの写真 )

注射による「持続性の抗生物質の投与」及び通院

抗生物質の投与には飼主によってお薬を飲ませる方法と、注射で1週間ほど効果が持続するものを投与する方法があります。

費用は注射の方が高くなりますが、チャタロー本人(猫)と僕らの負担を考え、今回は注射でお願いしました。

翌週と翌翌週の計3回を予定し、経過を見ます。

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破裂直後の様子。大きく傷口が開いている。

治療経過:5月17日~5月31日

幸いにもチャタローは食欲もあり、傷口を舐めることも少なかったためエリザベスカラーの装着もすることなく、順調に回復しました。

痛々しかった傷口もみるみる盛り上がり、塞がっていきます。

 

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病院から戻った直後

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周りの組織が再生されてきました

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2週目からは組織再生を促す軟膏の塗布も始まりました

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かなり小さくなってきた傷口

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3週目の様子

幸いにも通院は3回で終了。

一か月後に「肛門絞り」を行うことになっています。

僕たちも初めての経験なので、しっかり教わってきたいと思っています。

 

まとめとして

猫の肛門嚢炎は珍しい病気ではありますが、一度発症してしまうと繰り返してしまう場合が多いです。

飼主さんは日ごろから猫ちゃんの様子を観察し、チャタローのように重症化する前に見つけていただければと思います。

僕らも今回の事を大いに反省し、猫たちの体調の変化を見逃さないようにしたいと思いを新たにしました。

 

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すっかり元気になりました

チャタローは本当に大人しくて、先生から褒められたんですよ(^▽^)

診察の時も注射の時も、全く騒がなかったもんな(⌒∇⌒)

我が家の猫の中でもキングオブお利口さんです(^▽^)

耐えるにゃ、ひたすら耐えるのが最も早くお家に帰れる方法なんにゃ。

うんうん、固まってただけかもしれないけど、本当に偉かったぞ(o^―^o)ニコ

 

 

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