まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

猫の風邪について ~人の風邪とは根本的に違うことを認識しよう

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ウチの子に猫風邪発生!

どうも猩々猫(@showjyoneco)です。

先日、ウチで飼っている猫に風邪が発生してしまいました。くしゃみと鼻水、目もしょぼしょぼです。ウチは多頭飼いで現在8匹、蔓延だけは防がないといけません。

「ただの風邪でしょ?」と侮ってはいけません。

猫風邪は根本的に人間の風邪とは全く違うのです。

今回はその猫風邪についてのお話です。

 

一口に猫風邪と言っても原因は様々

くしゃみや鼻水、咳や発熱といった本当に人間の風邪そっくりの症状が出る猫風邪ですが、その原因は様々です。そして「人間の風邪よりも重篤化しやすい」「一度罹ると一生治らない可能性がある」という特徴があります。

そしてそれが1つの原因によるものではなく、複数の原因が複合的に重なって症状を引き起こしている場合が多いということです。

その中でも特に気を付けないといけないのが「猫ウイルス性鼻気管炎」と「猫カリシウイルス感染症」です。

 

猫ウイルス性鼻気管炎

猫ヘルペスウイルスⅠ型ウイルスが原因で発症します。くしゃみ・鼻水・発熱・下痢・食欲減退など、まさに風邪そっくりの症状が現れるため「猫インフルエンザ」「猫コリーザ」などとも呼ばれています。

重症化した場合、脱水や肺炎を起こして急激に体力が低下、死に至ることがあります。また結膜炎を併発し、失明の危険もある怖い病気です。

猫カリシウイルス感染症

猫ウイルス性鼻気管炎に比べれば重篤化しにくいとは言われていますが、こちらも非常に怖い感染症です。風邪に似た症状の他に口内炎などを引き起こします。

口内炎や鼻炎で食事が取れず、衰弱して死に至る場合があります。

また近年ではより毒性の強い「強毒全身性ネコカリシウイルス」の発生も報告されていますので注意が必要です。

風邪症状のその他の原因

細菌、マイコプラズマ、クラミジア、ハウスダストなどなど様々な原因で風邪に似た症状が猫には発生します。その原因を特定するのは非常に難しく、症状が出たら速やかに病院で診察を受けることが大事になります。

 

受診させるタイミング

「くしゃみ1回ルル3錠」なんて風邪薬のCMがありましたが、猫を病院に連れていくタイミングというのはなかなか難しいものがあります。猫は基本病院嫌いであり、キャリーに入れられて病院に行くことそのものが大きなストレスになるからです。

では何を目安に受診を判断すれば良いのでしょうか。猫風邪の場合は「鼻水・目ヤニが出ている」「咳・くしゃみが続いている」のならば早めに受診すべきです。

 

前述したとおり、猫風邪は重篤化しやすい病気です。

特に子猫や老猫の場合はより早めに受診しましょう。

 

猫風邪の治療

まず動物病院で診断してもらい、その原因や症状に合わせた治療法が施されます。基本的には抗生物質と抗ウイルス薬でウイルスや細菌の活性化を抑えつつ、対処療法で対応します。

ウイルス活性化を抑制するため、インターフェロン注射がされることも多いです。

 

いずれの場合も獣医師の先生の説明をよく聞き、出された薬はしっかりと与えることが大切です。

 

我が家の場合

ウチの子の場合ですが、インターフェロン注射が施されました。そして飲み薬、2種類の点眼・点鼻薬が処方されました。

幸いすぐに効果は表れ、改善に向かっています。

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他の猫や人への感染

ウチのように多頭飼いしている場合、最も気を付けないといけないのは他の猫への感染です。

カリシウイルスもヘルペスウイルスも飛沫感染します

これはある意味猫エイズよりも恐ろしい。

症状が現れた猫はなるべく隔離し、他の猫に感染が拡がらないようにしましょう。

 

また人への感染についてですが、ウイルスについては人が感染するウイルスとは型が違うため感染することはありません。しかし、複合的要因で風邪症状が出ている場合、人間への感染の可能性はゼロではなくなります。

やはり風邪症状が出ている猫とのスキンシップは控え目にし、猫と触れ合ったあとは消毒などをまめに行うようにしましょう。

 

猫風邪は一生完治はしない場合がある

猫風邪の中でも「猫カリシウイルス」「猫ヘルペスウイルス」に感染した場合は、潜在的に体内にウイルスが残り、完治することはありません。

普段は自らの免疫で抑え込んでいますが、他の病気を発症して体力が落ちた場合などに再び症状が現れることがあります。それゆえにこの2つのウイルスに対しては予防が大切になります。

 予防が何より大切。ワクチン接種の勧め。

猫風邪が恐ろしい病気であることは分かっていただけたかと思います。

特に「猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルスⅠ型)」と「猫カリシウイルス感染症」に注意が必要なわけですが、これはワクチン接種によって感染のリスクを最小限に抑えることができます。

最も安価な「3種混合ワクチン」でもこの2つの感染症が予防できるようになっています。

3種混合ワクチンで対応する病気は「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」と「猫汎白血球減少症」です。

これが5種混合ワクチンになると「猫白血病ウイルス感染症」「猫クラミジア感染症」が加わります。

 

完全室内飼いの猫であっても3種混合ワクチンは毎年接種すべきです。

我が家では全員5種混合ワクチンを接種しています。

 

まとめ:猫は「病気にさせないこと」が基本

猫に風邪をひかせてしまった僕が言うのもなんですが、猫の体調管理はまず猫は病気にしない、させないことが基本です。

それは「猫は一度病気になると治りにくく、治療も大変だから」に他なりません。

 

猫は体調の不調を隠そうとします。症状に気づいた時には重症化していることも多いですから、常にしっかりと観察し、防げるものは防いであげましょう。

 

 

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