預かっている3匹が手術をしました
地元の保護団体さんから預かりボランティアとして預かっている3匹の子猫たちが、いよいよもうすぐ発情期を迎えるような時期になり、10月19日(土)に去勢・避妊手術をしました。
幸い、普段からTNR活動にも協力してくださっている病院だったので3匹とも夕方にはピンピンして帰ってきました。
過去に僕らが手術した子たちは、まだ麻酔が覚めきらずにぐったりしていたので、少し驚きました。これは手術が手早いことと、麻酔量が適切であった証です。
そして手術痕が小さい! いかに先生が手馴れているか、ということです。
今回はこの「猫の去勢・避妊手術」についてです。
猫を飼うなら必ず手術をしましょう
猫を飼ううえで、時に去勢・避妊手術に対して疑問を呈する意見を見聞きすることがあります。「病気でもないのに可哀想」などと言った意見です。様々な意見が存在することを否定はしません。が、僕らは「猫には避妊・去勢の手術は必要である」という立場をとっています。
今日はなぜそう考えるのか、その理由を述べさせていただきます。
避妊・去勢手術が必要な理由は大きく3つ
1.病気の予防
意外に思われるかもしれませんが、避妊・去勢手術の大きな目的は「病気の予防」です。発情するとホルモンの分泌により乳腺腫瘍になることがあります。乳腺腫瘍は多くの場合悪性です。メスだけでなくオスも発症する場合があります
また当然ですが、卵巣や子宮の病気の予防にもつながります。
2.ストレス軽減
発情による大きな鳴き声やマーキング行動、特にオスのスプレー行動を抑制できます。そもそも交尾をさせずに発情だけを繰り返すのは猫にとっては大変大きなストレスになります。
また去勢していないオス猫は発情期には大変気が荒くなるため、多頭飼いの場合はケンカを繰り返すことになります。けがをするかもしれませんし、近隣の方への迷惑となる場合もあります。
3.殺処分される猫を減らすことができる
「望まれない妊娠を減らす」ということは結果、殺処分される猫を減らすことに繋がります。これはペットとして飼われている猫でも、飼い主の居ない野良猫や地域猫でも同じです。
ペットして飼われている猫による「多頭飼育崩壊」、この記事を読んでくださっている方なら目にされたことがあるのではないでしょうか。これも、きちんと去勢・避妊手術をしておけば起きません。
野良猫や地域猫。無責任な餌やりにより増えてしまい、結果地域の迷惑となって殺処分されてしまう、そんな事例はいくらでもあります。
適切な去勢・避妊手術はそんな悲劇を減らすことができるのです。
去勢・避妊手術をすることによるデメリット
メリットの多い去勢・避妊手術ですが、当然デメリットもあります。
- 肥満傾向
これが一番良く言われていることですね。去勢・避妊手術をするとどうしても基礎代謝量が減ると言われています。適正な体重管理をしっかりとしてあげましょう。
- 皮膚病などの発症確率が上がる
子宮や卵巣、精巣を取り除くことによりホルモンバランスが崩れ、皮膚病などを発症しやすくなると言われています。これも飼い主さんがしっかりケアしてあげれば問題無いと考えます。
- 手術や麻酔による影響
人間の場合と全く変わりません。手術はなんらかの合併症を引き起こすリスクが必ず付きまといますし、麻酔は場合によって死につながることもあります。
しっかりと医師の説明を聞き、同意してから行うようにしましょう。
特に麻酔は人間より体が小さい分、より注意が必要となります。
まとめ:最初の発情期を迎える前に手術するのが理想
メリット、デメリット双方を考えた時、やはりメリットの方が大きい。これは比較にならないくらいです。
手術することにより、猫の寿命が延びるとの研究結果もあります。
猫を飼うのであれば迷わず手術は行ってください。
そして保護団体さんなどが行っている地域猫活動、TNR活動にも興味を持っていただけたら、そう思います。
ダイエット報告:令和元年10月20日
体重 125.9kg BMI 36.0
130kgをうかがうようなことはなくなってきましたね(^▽^)/
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