まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

「JOKER」レビュー:久しぶりに1人で映画館に行きました(ネタばれ注意)

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(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

メンタルが弱っている時に観てはいけない!

どうも猩々猫(@showjyoneco)です。

話題のDC映画「JOKER」を観てきました。いや、凄かったですね。

評価は様々なようですが、僕個人が感じた素直な感想を書いていこうと思います。なるべくストーリーが推測できるようなことは書かないつもりですが、どうしても一部ネタバレ的になってしまうのをお許しください。

 

で、です。

まず僕が言いたいのが見出しの通り。マジでこの映画、メンタルが弱ってる時に観てはいけません。やられます(;^_^A

 

DC映画ですが、ヒーローも出てこなければ爽快なアクションシーンもありません。

この映画を楽しめるかどうかは、この世界観に入り込めるかにかかっています。

恐らく「生理的に無理」「全く受け付けない」という人も居ると思います。そのくらいこの映画は人を選びます。

 

狙ってキャスティングしたのかは知りませんが、この作品にも出ているロバート・デ・ニーロの名作「タクシードライバー」に通じるものを僕は感じましたね。

 

この「タクシードライバー」や「ウォッチメン」が楽しめる人は、この映画も楽しめる可能性は高いと思います。はい、僕です(;^_^A

 

とにかく主演のホアキン・フェニックスの演技が凄い!

「鬼気迫る」とはこういうことを言うのでしょう。

「ダークナイト」を観た時、「このジョーカーを超えるなんて不可能だろう」と思いました。それくらいヒース・レジャーが演じたジョーカーは凄まじかった。

 

しかし本作のホアキン・フェニックスは「新たなジョーカー」を生み出すことに完全に成功しています。「これはジョーカーじゃない」というDCコミックスファンの声もありますが、ある意味正解です。

これは、本作の中でだけで語られる「アーサーという男がジョーカーという名のモンスターに変貌するまで」を描いた映画です。

 

過去のコミックスや映画に出てきたジョーカーとは分けて考えるべきです。

なので、ヒース・レジャーが演じたジョーカーと比較するのも無意味。

 

怪演、という点では両者はひけを取りません。そして冒頭に書いた「鬼気迫る」という印象については、僕はホアキン・フェニックスに軍配を上げます。

役作りのための体型管理はもちろん、仕草のひとつひとつまで恐ろしいほどの演技になっていました。

 

この演技を見るだけでも、この映画に価値はあると思います。

 

悪人礼讃映画という批判、暴力を誘発するという懸念について

アメリカでは、この映画が公開するにあたり軍が動員されました。上映時に無差別発砲事件が発生するという情報が得られたからです。

幸いにも実際にはそのような事件は起きなかった(抑えられた)わけですが、そのくらいこの映画は危険だと考えられているのです。

「虐げられたられた者が、過激化して暴力に走ることを肯定(賞賛)している」という意見です。

 

その点についての僕の考えですが「無害な映画ではない。しかしこの映画が公開されることにこそ意味がある」となります。

 

悪人礼讃という点で言えば「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の方がその傾向が強かったですし、暴力を誘発するというのであればこの映画よりよっぽどひどい描写やキルカウントの多い映画はいくらでもあります。

 

そもそもR15+指定となっている本作ですが、子供に見せるのは確かによろしくないとは僕も思います。しかしきっと子供はこの映画を見ても退屈で寝てしまうかぐずるかのどちらかでしょう。むしろ問題は見ることが許されている大人です。冒頭に戻りますが「メンタルが弱ってる時」に観てはいけません。

 

その上であなたがこの映画をどう評価するのか、どう感じるのか。

それは分かりません。そのくらいこの映画は癖が強い。

 

まとめとして。自分の中のジョーカーに気づかされる作品

くり返しになりますが、この作品が楽しめるかどうかは「この世界に入り込めるか」にかかっています。僕は冒頭から引き込まれて2時間あっという間でした。

 

そして否が応でも自分の中に居るジョーカーと向き合うことになります。

 あなたの中にもジョーカーがいることに気づかされることになります。

 

それは嫌悪感かもしれないし、共感、または驚きかもしれません。

 

ただ、一度でも「世の中、クソだな」と思ったことがあるのなら、あなたの中にもジョーカーは居るのです(あえて汚い言葉を使いました。ご容赦ください)。

 

僕は微力ではありますが、保護猫の活動に関わっています。

その活動の中で、自分の無力さと共に、世の中の汚さを実感せずにはいられない場面に遭遇します。

 

クライマックスで、僕は泣きました。

 色んな感情が入り混じって、はっきりと理由を述べることはできませんが、ひょっとするとアーサーの姿を虐待された猫と重ねていたのかもしれないと思っています。

 

この映画は、観る人の心の闇を浮かび上がらせます。

その闇と、どう向き合うのか。そんな事を考えさせられる映画です。

 

 

 

11youtu.be

 

 

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