前回の記事で「ペットのための信託契約」についてお話ししました。
今回は「りんご猫」についてお伝えします。
りんご猫?
猫エイズキャリアの猫を指す言葉だよ。
なんか難しそう・・・
そんなことは無いよ。むしろみんなに知ってほしい話。
そっか! んじゃ皆さん良かったらにーにのお話し聞いてください!(^▽^)<
うるしさん・・・いい子になって(´;ω;`)ウルウル
「Cafe Gatto」の猫たち
Cafe Gattoさんで触れ合える猫は2つのグループに仕切られています。
1つは「なし組」、そしてもう1つが「りんご組」です。
なし組はエイズ、白血病の感染の無い猫たち。
そしてりんご組が猫エイズキャリアの猫たちです。
猫エイズ、皆さんも一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
正式には「猫免疫不全ウイルス感染症」と言います。
その病気に感染してしまった猫、そういった子達をりんご猫と呼ぶのです。Cafe Gattoの猫店長くりおも、りんご組なんですよ。
CafeGattoではどちらの猫とも触れ合うことができます。
そしてどちらの子も里親になって引き取ることができるのです。
「え? 猫エイズに罹った猫を引き取って大丈夫なの?」そう感じられましたか?
まず第一にお伝えしたいのが、猫エイズがヒトに感染することはないということです。
そしてぜひ「あえてりんご猫を選ぶ」という選択を検討してほしいということです。
りんご猫の由来
「りんご猫」という言葉は、保護猫団体であるネコリパブリックさんが考案されました。その由来は
人間のエイズの差別撲滅運動のテーマカラーはレッドです。レッドリボン運動などが有名ですよね。人間のエイズと猫のエイズは全然違うものなのですが、人間のエイズについても知らない若い人が多いのだそうです。猫のエイズを知ってもらうことで、人間のエイズについての啓発にもつなげたいという思いで、赤をテーマカラーにしようとなりました。可愛くて赤をイメージさせるものであり、アダムとイブの禁断の果実として、ちょっとした禁断のイメージもある(りんご)がいいとなったのです。(河瀬麻花著「楽しい猫助け」より)
とネコリパブリック首相である河瀬麻花氏がその著書で明かしています。
私見ですが、保護猫団体ネコリパブリックは現在最も精力的に活動をされている団体のひとつと言えるでしょう。メディアや、一見猫保護に関係ないような業界の人々も巻き込んで、その活動を(爆発的に)広げています。
いずれネコリパブリックさんの活動も詳しく紹介できればと考えています。
りんご猫を家族に迎えるという選択
前述したとおり、猫エイズがヒトに感染することはありません。
そして、キャリアである猫が必ず発症するわけでもないのです。むしろ、発症することなく天寿を全うする猫も多いのです。
しかし、だからといって僕は「りんご猫は普通の猫となにも変わらないよ!」なんて無責任なことを言うつもりはありません。
りんご猫を飼うということは、普通の猫を飼う以上に深い愛情と細やかなケアが求められるということはハッキリとお伝えしたいと思います。
しかし、普通の猫と同じように、あなたに癒しと幸せをもたらしてくれる存在であるということ、そのことも強くお伝えします。ぜひあなたもりんご猫たちの様子を実際にご覧ください。そしてその眼差しの愛おしさを感じてください。
りんご猫たちも、生涯を共にする飼い主が現れるのを待っているのです。
りんご猫を飼うという選択は、確かにより多くの負担を強いられる可能性があるということを十分に理解していただく必要があります。あとで「そんなの聞いてない!」なんてことになれば、また不幸な猫が生まれるだけです。
りんご猫を飼う際の注意点
- ストレスを与えないことが発症させないために何より重要
- ノンキャリアの子と飼う時は事前にワクチンを接種(抗体ができるまで数週間かかるのでその間は隔離)
- 喧嘩をさせないのが一番だがケガを伴う喧嘩をするようなら部屋を分け隔離する。
- 猫の変化を見逃さないように。定期的な診察を受ける。
僕個人の意見ですが、りんご猫を飼うのであれば1頭飼育が理想的かと思います。他の猫との相性が悪かったりしたらストレスになりますし、猫ちゃんも飼い主や安心できる場所を独り占めできるので安心できます。
多頭飼いの時によく話題になりますが、猫は1匹でもあまり寂しさは感じません。
もしそれでも複数飼いたいと思われる場合は、りんご猫を複数飼うという選択肢をお勧めします。
すでに先住の猫ちゃんが居る場合などは、その猫ちゃんがノンキャリアであれば感染しないように注意が必要です。ワクチン接種はもちろんですが、流血の喧嘩をするほど相性が悪い場合は完全に隔離して飼養するということも検討すべきです。先に書いたようにストレスを与えないのが1番大切なのですから。
猫は、体調が悪いことを隠そうとする動物です。気づいた時にはすでに病気が重篤化しており手遅れ、などという話をよく耳にします。
猫の様子を見る際のポイントは大きく挙げて3つ。
「食欲」「毛並み」「呼吸」です。
これは誰でも変化に気づきやすい。食欲が落ちる、毛並みが悪くなる、呼吸が早い・荒い、これらの状態が確認された場合は獣医師に相談してください。
まとめ
発症さえしなければ、りんご猫は普通の猫となんら変わりはありません。適正に飼養すれば10年以上発症せず、そのまま天寿を全うさせることもできるのです。
確かに、発症してしまった時は治療費も労力も必要とされます。しかし猫の病気は他にも白血病や腎臓病など様々あります。どんな猫でも病気になったら同じようにケアや心配りが必要ですし、健康な子でも歳を重ねると配慮が必要です。どんな猫でも愛情を注ぎ、やがてその最後を看取らねばならないというのが、生き物を飼うということの定めであり、業です。
保護猫に会いに行って、もし運命の出会いの相手がりんご猫であったならば、ぜひ臆せずにその子を抱き締めてあげてください。
たまたま保護して飼うことになった子がりんご猫だったとしても、ぜひその子を優しくなでてあげてください。
きっとそのあなたの想いに、その子は応えてくれます。
♪りんご~の はな~び~らが~ ♪
ほんっと、なんでアンタは若いのにそんな古い歌知ってるのよ!(猫パーンチ!)
僕らはりんご猫じゃないけど、にーにが保護してくれたから幸せだよ!
僕はねーねが保護してくれたんだけどね。嫁入り道具? 連れ子?(笑)
あなたも、出会った子がどんな子であれ、愛してあげてほしいにゃ!
(´;ω;`)ウルウル
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