インスタ映えが生む数々の問題
タピオカミルクティー、美味しいですよね。
僕も好きですが、妻が作ってくれる業務スーパーのものを飲んでます。なんでも1杯あたり100円切るんだそうです。それで充分です。
それが、1杯何百円もするタピオカミルクティーをポイ捨てするのが問題になっているんだそうすです。しかも、大量に飲み残して。
なんでそんなことするの?と思ったら、理由は「もうインスタに上げたから」なんだそうです。マジで? みんなお金持ちですね。
そんな勿体ないことすると、バチが当たるよ!
そういう事を言う人も、もはや絶滅危惧種なんでしょうね。
僕も、直接の部下や後輩だったりしたら言いますが、見ず知らずの若者にそんなこと言わないですもん。
インスタに上げることが目的なので、それが達成したら後は用済み。
僕は勝手に、そういう風潮ををインスタ映え第一主義と呼んでいます。
でもこれって今に始まったことではありません。少し前には「食品に付いてくるオマケやカードだけを取って、食品は捨てる」なんてことが取りざたされていました。
問題は、インスタ映え第一主義がもたらす弊害が、余りに広範囲に渡ること。
飲食業界、ファッション業界、観光業界、その他の業界でも、今何かをやろうかと思ったら「インスタ映えするか」という視点は欠かせなくなってしまいまいした。
飲食業界は極端なデカ盛りや、奇抜な見た目など、味は二の次のメニューを出すように、いや、出さざるを得ないようになってしまいました。
結果「最初にやったもん勝ち」のような状況になっています。
そして僕なんかは思うのです。「これ美味しいの?」
そして前述したような大量の食品ロスを生み出しだしています。
取るだけ取った料理を並べてインスタに上げたらほとんど手を付けずに残したり、デカ盛りも完食する気なんか最初から無かったりです。
「お金払ってるんだからどうしようといいでしょ」そういう主張です。
「食べ残しお断り」とキチンと書いてるビュッフェなどでも同様の問題が起きていると聞きます。
様々な意見があるとは思いますが、僕はこう考えています。
食べ残すことは命を粗末にすることだと。
「いただきます」とは命をいただくということです。
もちろん食品ロスの問題は今に始まったことではありません。しかしその要因としてインスタ映えが新たに加わったことは、大いに議論されてしかるべきだと思います。
ファッション業界はモデルではなくインフルエンサーを重用するようになりました。まぁモデル=インフルエンサーであることも多いのですが。すみません、この業界はとんと疎いのでこのくらいで。
観光業界についても、まずはインスタ映えスポット。僕の地元の福岡県小郡市も、七夕神社という神社があったものですから「恋人の聖地」として整備してアピールしています。もちろんインスタ映えを意識した撮影ポイントも作りました。まぁ、そういうのは涙ぐましい感じなので応援してあげようとは思ってます。
インスタ映えという面では「かえる寺」の方が断然有名です(笑)
しかしこんな笑える話だけでなく、「自撮り」しようとして立ち入ってはならないところに立ち入ったり、あまつさえそれで自分の命を落とすような事故も起こってますから、やはり観光業界もインスタ映え第一主義に陥るのは問題だと思います。
そしてその他の業界としてはまず芸能界ですかね。
タレントの動向、各テレビ局の紹介する情報。もはやインスタ映えを始めとするネットの反応抜きには成立しないと言っていいのではないでしょうか。
インフルエンサーは料金2倍!
そんな中、海外で「インフルエンサーに無料で商品を提供するように要求された店主が、逆にインフルエンサーを名乗る人からは2倍の代金を請求する」と宣言して話題となりました。それがまた逆にいい宣伝になったそうです。
僕は、これは過熱しすぎたインスタ映え第一主義が収束へ向かい始めた兆候のひとつの例だと思っています。
「インスタ疲れ」という言葉も耳にされるようになりましたし、インフルエンサーの影響力もピークを過ぎたと言われています。
そして僕が秀逸だなと感心するのが「インスタ蠅」という言葉。
言い得て妙!(笑)
やっぱり、「味より見た目」の食べ物や「取って付けたような」撮影ポイントはいずれは廃れていくでしょう。だってそんなものや場所の写真を撮るのに必死になってるのって、格好よくないですもん。早く皆がそのことに気づく日が来ればいいのに、本当にそう思います。
映え無くてもいいじゃん、素直に感動したことを伝えれば。
受け手の側もそれを素直に「いいね」できる、そんな日がくるのを願ってます。
僕ら猫にもSNSから生まれたスターは多いよ
そうだね~。空前の猫ブームらしいしいねぇ
らしいって他人事みたいにw
いや、その事について話してたらめちゃくちゃ長くなるので今度ね(;^_^A
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