まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

「見出し」に潜む悪意 ~イメージの植え付け

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見出しと内容との乖離

ダレノガレ明美という女性をご存じでしょうか。芸能情報にすこぶる疎い僕が知っているのですから、きっと皆さん「何言ってんの?」というところでしょう。

僕の場合は知っていると言っても、ニュースで「ハリウッド挑戦を宣言したものの、英語力の無さを理由にすぐ撤回」であるとか、「やたらと動物保護を訴えたツイート等を行うも、安易すぎると非難殺到」であるとか、ゴシップとしての話題に事欠かない人、という印象程度です。先に謝っておきます、ファンの方ごめんなさい。

しかしそのどれをとっても僕は「自分の気持ちに正直な人なんだろうなぁ」と感じます。ハリウッド挑戦だってその時は本当にそう思ったんだろうし、動物保護関連のツイートなどにしても、心から「どうにかしなきゃ」という気持ちで行ったんだと思います。ただ、思いが先走りすぎてるだけなのではないでしょうか。

そんな彼女のことが、先日の女性自身のWEB版の記事に載ってました。見出しは『ダレノガレ明美“オーガニック野菜食べない理由”明かし話題に』

jisin.jp

 

「食べない」とか言ってないじゃん?

この記事、読んでみるとダレノガレさんは「オーガニック野菜に限らず、全ての食べものを感謝をもって食べる」と述べており、それに対して共感など様々な意見が寄せられている、という物でした。

ここにある種の怖さがあります。彼女の真意は「全ての食べものに感謝を」という点であるのに、見出しでそのことは伝わりません。

見出しだけしか読まなかった人には「ダレノガレ明美はオーガニック野菜を食べないんだ」という印象を持つことになるでしょう。この見出しを考えた人が意図したのかしなかったのかに関わらず、これは一種の世論誘導と言えるのではないでしょうか。

 

中身までしっかり読む記事がどれだけあるか

これだけ情報のあふれる現代、内容までつぶさに読み込む記事はどれほどあるのでしょう? まず「見出し」を見て、興味があれば中身に目を通す。それすらも「違うな」と感じて途中でやめたり、すっとばしたり、斜め読みすることが多いのではないでしょうか? 僕はそうです。

そして最近特に増えてきたと思うのが「センセーショナルな見出しで読者を釣っておいて、全然大したことない、または見出しと関係ない内容」の記事です。特にネットニュースはその傾向が強いような気がします。

 

例えば東スポのWEB版のこの記事。

www.tokyo-sports.co.jp

「ドン引きされる「最高」発言」? 一体何だろう?そう思った僕はもう東スポに敗北しているってワケです。まんまとクリックしてしまうこととなります。

まぁ、それもこれも読者を引き付けるための涙ぐましい努力と言えなくもないですが、度が過ぎると記事の対象になっている人のイメージを強く固定化させることとなります。冒頭のダレノガレさんの記事では、見出しだけ見ると「ダレノガレ明美=アンチオーガニック」との印象を持たれかねません。

 

「2000万円不足」が起こした年金返せデモ

そんな見出しの持つ危険性、それをまざまざと見せてくれたのが最近のニュースではやはりこの話題になるでしょうか。デモの是非はともかく、これも「老後資金2000万円不足」という見出しが独り歩きし、人々にこんな抗議活動を起こさせる力を持つという証拠です。

夏の選挙、圧勝はゆるぎないと思われていた与党を慌てさせる事態になっています。

もはやこうなると「問題の本質」は置き去りといっていいくらいです。その「問題の本質」については以前の記事に書いてますので良かったらお読みください。

www.showjyoneco.com

 

「見出し」に隠れた意図を見抜けるか

与党がまとめた「失言防止マニュアル」の中にもありましたが、報道はどうしても全ての内容を伝えることができません。要点をまとめ、発言のポイントを切り取って伝えることになります。そしてその見出しとなると、さらに読者への訴求力が強い言葉を用いて、刺激的になります。そしてそれは意識するとしないとに関わらず、ある一定のイメージを読者に植え付ける意図を持つことになるのです。

電車の中吊り広告、新聞の週刊誌の広告、ネットニュース一覧、そこに並べられた見出しに、どれだけのイメージを僕らは植え付けられているのでしょう。

 

一つの記事、一つの意見、そこから「そうだ! その通り!」と思っても、ちょっと距離を置いて他の意見や反対意見まで目を通す。そうして本当の自分の意見を作り上げる。けっして「見出し」一つで作り上げるものではないのです。

見出しだけで分かったように気になる。それが最も危険なことなのです。

 

僕たち猫の記事も結構ひどい見出しが多いよ。

虐待の記事とか?

あ、それもあるけど、「可愛い動画」系の見出しがひどいんだよね。

たとえば?

「〇〇したら予想外の〇〇な反応にほっこりする」みたいな。見たらただちゅ~る食べてるだけとかね。

あー、あるね(;^_^A 全然予想外の展開じゃない動画ね(笑)

というわけで僕にもちゅ~るください。撮影準備OK?

それは強引なおねだりだね。予想外だったよ(笑)

 

 

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