投資はギャンブルなのか
近年、急激に「投資」への関心が高まっています。このブログもセミリタイアを目指すことを第一としていますので、避けては通れない話題です。
マネー系の雑誌だけはなく、女性誌、ゴシップ誌までが特集を組み、ネットニュースでも「富裕層の錬金術」とか、「年収300万でも1000万貯金できる」なんて記事を目にしない日がありません。
政府が急に「自助努力」なんて言い出して、その流れはさらに加速していくでしょう。『あれ? 何年か前は「年金100年安心プラン」なんて言ってなかったっけ?』なんて疑問が頭をよぎりますが、そんなものお構いなしにこの流れは進むでしょう。
そもそも「年金100年安心プラン? 胡散臭っ!」と思ってたので、今の状況の方がよっぽど「やっぱりね」と腑に落ちます。
投資に「引け目」を感じる人々
しかし、世の中まだまだ「投資」という行為に懐疑的であることは否めません。そりゃぁ、勤勉勤労であることを美徳として賞賛してきたのに、それを急に「お金に働いてもらってお金を増やしましょう」なんて言われても、訝しまれたり不安に思われたりして当然です。
これまでこの日本という国で「お金を増やす手段」と言えば「節約」と「貯蓄」の2つしかありませんでした。少なくとも我々市井の人間はそうだったはずです。それが美しい、誠実な人の姿でした。そういう人間から見ると、どうしても投資はギャンブルと同じようなものなのではないかと感じてしまうのでしょう。「投資に手を出すような人間はマネーゲームであぶく銭を稼いでいる」なんて負のイメージを抱いてしまうのでしょう。
確かに、真面目にコツコツこそが正しいお金の稼ぎ方でした。なんたって勤労は国民の義務ですし。
しかしそれは「定期貯金をしていれば10年で倍になる」「年金だけで生活できる」時代の話です。本当に年金が100年安心だったならば、こんな話をしなくても良かったかもしれませんが、もはやそんなことを言っていられない時代に入ったのです。
僕悪いスライムじゃないよ
はい、わかる人だけ笑ってください。
確かに投資は「胡散臭い」「怖い」と感じてしまうかもしれません。しかしそれは「よくわからない」「良く知らない」から生まれる感情なのです。しっかり相手を理解しようとすれば、「怖いモンスター」だった投資が「怖くないスライム」になります。
少なくとも「まっとうな投資」は悪いスライムではありません。良く知らないままちょっかいを出すから、スライムから「痛恨の一撃!」を食らうことになるのです。
では、悪いスライムとはどんなものか。
それは「投機」と呼ばれるもの。投機はまさにギャンブルと呼んでもいいと思います。ひとつ例を挙げれば、ついこないだまで続いていた「仮想通貨バブル」などでしょうか(復活の兆しをみせてますが)。当然先物取引など昔からある投機的な投資に素人が手を出して利益を得ることなどできようはずもありませんよね。
「村人」では生きていけない
今、ゲームの中の「村人」では生きていけない時代が迫っているのです。勤勉に黙々と働くことで生計を立て、勇者が家の中を家捜ししてへそくりや薬草を持って行っても見て見ぬふりができる余裕は、もうなくなるのです。
脅しているような書き方をしてすみません。国がちゃんと「真面目に働いている人はちゃんと老後まで面倒みますよ」と言ってくれるならいいのですが、それは期待薄だし、やっぱりそうはならないことを見越して備えないといけないと思うのです。
村人も冒険に出て、せめて隣の町までくらい自力でたどり着けるようにならないといけないのです。いいスライムは味方につけて、悪いスライムは倒せるようになること。それが今僕らに求められていることなのです。
ドラゴンを倒す必要は無いのです。みんなが「億り人」という名の勇者になる必要はないのです。スライムを倒して、わずかばかりのゴールドと生活の安心を手に入れる、それが今多くの人に求められているスキルなのです。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
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