まっぴらごめん~50歳からのセミリタイア挑戦~

老後は好きなことして過ごしたい! 生活のために働き続けるなんてまっぴらごめん。余生を「猫の保護活動」に注力するため、セミリタイアを目指して奮闘する日々を綴ります。

言葉の持つ力、そして怖さ

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言い方!!

僕が契約社員として仕事をしてることはもう何度か書きましたが、それなりに年齢がいってるからでしょうか、新人さんの指導を任せられる時があります。いわゆるOJT(On the Job Training)ってやつです。

 

電話応対、相手のお名前の漢字を確認する場面。

 

 お客様:安田です。

 新人君:漢字は安い高いの「安(ヤス)」に・・・

 

いやいやいや、言い方!(笑)

この何気ない一言で相手が激昂する可能性だってあるのです。そこが言葉の怖さです。

 

先日、酒の上の暴言から取り返しのつかない事態になっちゃった国会議員がいましたが、同じようなことを考えていたとしても、言葉ひとつ違えばかなりその後の世間の反応は違ってたはずです。せめて「◯◯議員、武力行使の可能性について言及」といった報道になるような発言に留めておけば、今の「辞めろ大合唱」にまではならなかったのではないでしょうか。

 そう言えば、春の叙勲で旭日大綬章を受けた政治家がそのインタビューの中で「ケンカしてでも国益を守るべき」と発言していました。しかしこの事は大きく報道されることも非難されることも無かった。発言した人が第一線ではないこともあるでしょうが、ケンカと表現することで、その言葉から想像される意図に「議論」「協議」「交渉」といったニュアンスを含むからだと僕は思います。

例え心の奥底では同じ思いを持っていたとしても「言っちゃいけない言葉」が存在するのです。

 

党員教育よりも失言防止マニュアル

ほぼ時を同じくして、与党から失言防止マニュアルが発表されました。まぁ、2月3月の研修会の要旨をまとめたものという事なので、直接昨今の騒動と関係ないのですが、完全に夏の選挙を見据えての対策であることは想像に難くありません。

党員の質を上げるよりも、まずは失言の予防。ちょっと情けないですね。そしてそんな与党の方がマシと思われる野党、こちらも情けない限りです。

 

blogos.com

 

このマニュアルを発表したこと自体も批判の的になっています。もはや何をしても、何を言っても誰かから非難される時代とも言えるのですが、だからこそ言葉は選んで使わないといけないのです。相手の神経を逆なでするような話し方はしないよう気を付けないといけないのです。

 

自分の言葉で他人を傷つけないために。

冒頭の新人君も、僕が指導しても最初はキョトンとしていました。

自分が発した言葉が、相手を怒らせる、ひいては傷つける可能性があることに気づいていなかったからです。ちなみに、僕は「安心の安、安全の安ですね」と表現したら印象変わるでしょ?と指導しましたが、これも最良の解である自信はありません。

何気ない一言が、その人との関係を断ってしまうことがある。そんな言葉の持つ力を、誰もがもう一度考え直すべきなのではないでしょうか。特に僕らのようにネット上で発言をする人間はなおのことです。

なにも当り障りのない言葉だけを使おうと言っているのではありません。ただ「同じことを言うにしても、表現一つで受け手の印象は変わる」そのことは忘れてはいけないと思っています。

 

 

 
 

 

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