とにかく良いものを
実は、necottoの101号室には僕たち夫婦と猫5匹が暮らしています。necottoは僕たちの夢の実現であり、終の棲家でもあるのです。
本当にnecottoは完成するのか。一時期はそこまで追い込まれた建築工事ですが、ギリギリの交渉と現場に入ってくれる業者の方の協力のお陰で、ゆっくりと、それでも着実に工事は進んでいきます。
まず最初に、モデルルームとして利用する103号室が完成します。不動産会社が家具を搬入し、いつでも内見できるようになりました。そして、101号室、僕たちの居宅です。この完成がH30年5月。そして全ての部屋が完成し、引き渡しとなったのが、H30年7月。
ここまで、本当にチームnecottoの面々には頼りっぱなしでした。電気屋工事屋さん、内装屋さん、塗装屋さん、クロス屋さん、そういった方々が工程のポイントポイントで僕らのために余計な時間と手間を掛けてくださったのです。
そして最後に、necottoを設計を担当してくれた建築士の先生。本当に御厚意だけで、最終チェックに来てくださったのです。息子である若先生を伴い、僕らが「そこまで?」と思うくらいくまなく見て回っていただきました。屋根裏等の大変なところは若先生担当でしたが(笑)
necottoが開業して10カ月。ここまで暮らしてみて、全く問題も発生せず、それどころか要望してた「防音」「消臭」「セキュリティ」については期待以上の出来だと感じています。それは全てこういった方々のお陰なのです。
もちろん銀行の担当者も完成を見届け、最後の手形決済、S社への最終入金となります。本当に、本当にありがとうチームnecotto!
ここからがスタート
建物が完成しただけでは、necottoは動き出しません。建物の命は、そこに住む「人」なのです。僕らはすぐさまプロデュースに動き出します。ここでチームnecotto最後のメンバー、不動産屋さんが登場します。necottoはここまで散々完成が延びてきたため、本格的な募集をすることができずにいました。担当はその不動産会社の支店長が務めてくれていたのですが、この繋がりもまさに猫の神様のお導き、不動産屋さんから見ればたかだか6部屋のアパート、それを本当に精一杯協力してくれました。
necottoは保護猫共生賃貸かつ女性専用であるという特殊な物件です。不動産屋さんは通常の賃貸契約書の他に、僕らが考えた条件を全て別の付帯条件として書面にまとめてくださいます。ほかに挨拶文やQ&Aも僕らは作成していたのですが、それら全てに目を通して、問い合わせや内見希望の方にしっかりと伝えてくれたのです。
お陰様で、アパートの開業としては中途半端と言わざるえない時期に開業したnecottoもほどなく最初の入居者が決まり、2匹の保護猫も迎えます。そして現在、入居は3部屋、ちょうど半分です。それぞれ1匹ずつ保護猫を迎えて随分にぎやかになりました。どの子も本当に愛らしく、本当にnecottoを開業して良かったと感じています。
1匹でも不幸な猫を減らすために
しかしそれだけは終われません。満室にし、necottoは不動産投資としても成功のモデルケースにならないといけないのです。成功すれば、僕ら自身が第二第三のnecottoを手掛けられるかもしれませんし、necottoを模倣した賃貸物件が増えるかもしれません。いや、増えて欲しい。「本当に猫がお好きなら、どんどんnecottoをまねて!」そう思っています。
その日の為に、僕らは歩き出したばかりです。necottoの誕生の物語はこれでひとまず完結ですが、necottoの物語は、まさにこれからが真の始まりなのです。
これからも綴られる、necottoの物語を見守っていただければ幸いです。
おわり
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